ワークスタイル

代表取締役 栂野 孝志

お客様や従業員の家族の立場に立って考える・隠し事をしない事を心がけています

仕事をする時、心掛けていることは「自分がお客様の立場だったらどう感じるか?」という事です。
車を買った時には、必ずビニールや紙が掛けられていますよね。
このような心掛けや気遣いには業種は関係ないと思います。
例えば「自分が買った車のボンネットに足跡がついていたらどう感じますか?」という簡単な事なんです。
当然、良い気分にはなりませんよね。
塗装で仕上がった商品にどうしても足をかけなければいけない時は、足にカバーをかけたり、ウエスを置いたり、後でふき取り、綺麗な状態でお客様に納品出来るように常日頃から従業員には言っています。
本当に基本的な事ですが、社員たちにはそういうきめ細やかなことにも気付く人になってほしいという思いもあります。

また、商品で不具合があった場合、それを知らなかったということはあってはなりません。
なぜなら知らなかったというのは100%の検査をしていないということになります。
日進工業では100%の検査をしているので、知らないはずがありません。
人間なのでミスがあるのは仕方ない事です。気付いたら隠さずに作り直します。
作り直す事によって費用もかかりますが、何かあってからでは大変なので必ず作り直します。
お客様に出せないと判断した商品は、社内研修用の材料などとして再利用をし、有効活用しています。

従業員と接する時、一人一人を良く見るようにしています。
“忙しい”という言葉は極力言わないようにしていますね。
従業員は子供・家族だと思っているので、「今忙しいから」と言うのではなく、「今はごめんね、あとでしっかり話は聞くから」という風に心掛けています。
従業員の家族も大切に思っています。私は奥さんの立場に立って考えるようにしています。
そういう意味では、私は会社の中では“お父さん”ではなく“お母さん”なのかもしれないですね。

北海道が大好きなのでここで仕事をしながら
視野を広く持ちたい

業界全体としては東京オリンピックまでは『明るい』と思いますが、問題はそれ以降ですね。名古屋万博の時も、終わってから不景気になっていましたから、そこが心配です。
もう一つの課題として、ここ数年で世代交代をする会社が多いと思います。
私は父が他界しているので既に世代交代をしています。私は過去の様々な経験から、“失敗したことをしなければいい”と決めているので、他の人よりは危険を回避する力は持っていると思っています。
『どさんこ』はシャイで心を開きにくい傾向があるので、本当の競争になったときには北海道は大丈夫かなと心配になるときがありますね。
もちろん、北海道は大好きなのでここで仕事をしながら、視野を広く持ち色々な方の協力を仰ぎながら仕事をしていきたいです。

新工場の建設と、社内のコミュニケーションをもっと取る事がこれからの目標ですね。

2014年に取得した土地があるので新工場の建設が目標ですね。
次にもっと広い一万坪くらいの土地取得をして、工場をどんどん大きくしたいです。
本業もしっかりしながら、それ以外に新規事業も頭に入れていきたいです。

工場の中は『溶接』と『組立』グループに分かれています。
それぞれのグループ内ではコミュニケーションは取れていますが、グループ同士のコミュニケーションはなかなかとりづらいので、今年の夏は外で焼肉などを企画してコミュニケーションをとっていきたいと思っています。
私が企画するだけではなく、みんなで考えなら嫌なものを強要するのではなく、徐々に関係を深めて、将来的には社員旅行でハワイまで行きたいですね。

また、従業員には『マイホームを持てるようにしたい』です。
ゆくゆくは従業員全員がマイホームが持てるようになってほしいですね。
“自分の城に帰る感覚”安らげる場所を持ち、心身ともによりよい状態で仕事に臨んでほしいです。